2011.07.16
再び家出をした私が知り合ったのが、まりえだった。
まりえは私と同じ年齢の家出少女。私達が出会ったのは、電車の中だった。
たまたま隣に座り、世間話をしながら仲良くなっていった。
私よりも先に電車に乗っていたまりえは、きっと私とは違う県に住んでいると思い、どこに住んでいるのかなど、いくつか質問をした。
二人とも目的地が無いというのが共通点で、それなら一緒にどこかの駅で降りようということになり、三時間ほど走った先の駅で私達は降りた。
初めての土地なので、一体どこに向かって歩けばいいのかもわからず、駅前の地図を見ながら、寝泊りできそうな公園を探した。
不思議なことに、お互いどうして家出をしたのかは質問することは無かった。
まりえと二人の生活は、少し大きめの公園で始まった。
なんだか心地よかった。
全くの他人と生活を共にするなんて、生まれて初めてのことで、刺激的に感じた。
食事はだいたいまりえが調達してきてくれた。
たまに高級そうな牛肉があったりして、家で食べる食事よりも豪華な日が多かった。
2011.07.09
両親に連れ戻されて、私の初めての家出体験は幕を閉じた。
それからは門限もしっかり決められて、本当に退屈な日々を過ごしていた。
縛られれば縛られるほど、人は自由を求めてしまう。
再度私は、家出を企んだ。
行き先がわかるから、すぐにバレる。だから二回目は、行き先を決めなかった。
少しのお金を握り締めて、私は家を飛び出した。
自由を手に入れた気分だった。なんだかかっこいいことをしている気分になった。
家出少女という、自分に惚れてしまった。
公園のベンチで寝たり、駅のホームで寝たり、まるで家が無い人のような生活だった。
私は、一人の女の子と仲良くなった。
2011.07.01
私の周りの友達は、皆それなりにお金持ちで、欲しい物を買ってもらえる子が多かったんです。
CMで新しい人形の発売を知ると、私はいつも両親におねだりしましたが、買ってもらえることはありませんでした。
友達と遊ぶと、予想通り持って来るんです。新しい人形を。
高校生になって、気持ちや考え方が大人になるにつれ、どうして私だけこんな思いをしなければならないのか、疑問に思うようになりました。
ある歌を聴いたことがきっかけで、私は家を飛び出しました。
自由を求めていたわけではありませんが、きっと自分の存在を誰かに知ってもらいたかったのか、当時の私なりのアピールだったのでしょう。
初めての家出、それは楽しい体験でした。
両親から宿題をしろと怒られることもなく、好きなものを食べて、好きなだけ遊んで、寝たいときに寝る。こんなに楽しい時間、生活があるなんて、夢のようでした。
宿泊先は、両親が海外に住んでいて、日本で1人暮らしをしているクラスメイトの家でした。
一応学校には通っていましたが、勉強は手に付かなくなり、遊ぶことばかり考えるようになっていました。
こんな毎日が、ずーっと続けばいいのに。
しかし、現実はそう甘くありませんでした。
両親が私を探し、家に連れ戻されました。